「”理想の未来”は指し示すのではなく、創るもの」

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三原邦彦(株式会社 ビースタイル 代表取締役会長)


激動する現代の中で、大企業のトップや新しい時代を創り上げていく起業家達と、田村淳さんが経済や未来についてトークセッションする「田村淳のBUSINESS BASIC」。ウェブでは、番組に登壇いただいた方々の素顔や、各人の事業への思いについて、放送からさらに掘り下げてご紹介していきます。
今回お話をいただいたのは、一度は職場を退いた既婚女性に働く場を提供する、人材派遣ビジネスを起ち上げた株式会社ビースタイル代表取締役会長の三原邦彦さん。主婦層に特化し、延べ10万人以上の雇用を生み出した三原さんが、常に意識している"思考方法"とは――。


働くことが自己表現につながる職場=「幸せ過ぎるサラリーマン」時代


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三原さんは1970年生まれ。理系の大学へ進学したのち、1996年に人材派遣会社の(株)インテリジェンスに入社します。そして2002年に幼馴染の増村一郎氏(現・同社代表取締役社長)を含めた4人で、主婦のためのパートタイム型人材派遣会社、(株)ビースタイルを設立しました。本放送では、三原さんが起業した当初の苦い経験から、現在に至るまでの15年の歩みを赤裸々に語っていただき、ビジネスパーソンの間で大きな話題を呼んでいます。そこでウェブでは、三原さんが起業に至る前、インテリジェンス時代に培った"社会人としての力"についても、深掘りをさせていただきました。実は大学在学中からインテリジェンスでアルバイトをしていた三原さん。卒業後は「新卒なのに中途採用」という異例の社会人スタートを切っていました。


「当時のインテリジェンスは、僕みたいな大学生にもどんどん挑戦する場を与えてくれる会社でしたので、バイトの時点でかなりの結果を出すことができました。そこでいざ就職となった時に、ボスに『新卒の安い給料で働きたくない!』って交渉したんです。そうしたらボスが『そうか。分かった』って。もう、本当にいい会社ですよね(笑)。正式に入社してからは、さらに仕事のステージを上げていただいて。入社して半年ぐらいでマネージャーになりました。社内には約24のチームがあったのですが、その中でもベストプロジェクト賞みたいなものを2回連続でいただいたりして。マネージャーを経験してからは事業部長になり、3年目にして22~23億円の売り上げ達成の事業に取り組みました。そこからさらに子会社のECサーブテクノロジー(当時)という新規事業の代表取締役を任せていただき......。私が働いていた頃のインテリジェンスは『仕事で自己表現したい!』という人達だらけが集っているような場所。自分自身も周りも、思い切り伸びていくことが出来ましたね。我ながら幸せすぎるサラリーマン生活だと思っていました。その証拠とでもいうんでしょうか。インテリジェンス時代の方で、今、弊社で働いてくださっている方も大勢いますし。信頼し合える仲間と出会えたことも含めて、インテリジェンス時代の経験は、全てが貴重な糧となっていますね」


「働く女性の未来を変えたい! あえてリスクを選び、起業の道へ」


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 幸せすぎるサラリーマン生活を送っていた三原さんですが、高校時代の夢は、なんとオートバイレーサーだったのだとか! しかしレースだけで食べていくのは難しいと考えて理系の大学に進みました。開発の仕事に携わりながらレースを続けるという人生設計は、ご紹介した通りに、前職と出合ったことで、別の形での充実した未来へと変わっていきます。


「そうなんですよね。サラリーマン時代はあまりにも全てが上手く運び過ぎていて『俺の人生、出来過ぎじゃないか?』と思っていました(笑)。私は、そもそもがオートバイレースに熱中していた人間ですから、"リスクを取ってでも目標に向かって挑戦する"ことに、美学と生きがいを感じるタイプの男です。それが、こんなにプラス、プラスの展開でいいのか、と。幸せな環境にありがたみを感じると同時に、次の人生ステージとして、リスクを抱えながらも社会全体へ貢献したい思いが強くなってきました。同時に、人材派遣の仕事をしていく上で、ひとつの課題にも突き当たりました。現代の働く女性のキャリア構築が、非常に厳しい環境にあるという現実です。具体的に言えば、結婚・出産され、離職した女性の次ステージの働き方が、当時はかなり限られていたんですね。独身時代にどんなに優秀な結果を残していた女性でもです。フルタイム勤務の独身女性でないと社会で思いきり働けないというのはとてももったいないですし、おかしいのではないかと感じました。私個人の感情だけではなく、数字的にも裏付けはありました。出生率の低下と共に今後、若年労働人口が減っていくことは、マクロ的に予測がつきましたし、これからは女性の労働力が、あらゆる場面で大切になる未来がくると思いました」


「彼といることで1の現実を100にできる!」


 働きたいと願う女性が、今よりももっと多くの選択肢を持てる現実を作りたい――。この三原さんのビジョンに賛同し、共に起業した一人が、現在も共同代表に名を連ねる増村一郎さんでした。増村さんと三原さんは、なんと小学校1年生の時からの幼馴染。起業した会社にはその数だけエピソードがありますが、会社設立10年目の2012年には売り上げ40億円を突破し、2016年までに主婦の雇用を10万人以上生み出した気鋭のベンチャー企業の経営者が、幼馴染同士というのは、さらなるロマンを感じさせます。


「増村さんとは常に未来の話しかしませんね。これは初めて出会った小学生の頃から、変わっていないんですよ。私達が仲良くなったきっかけは、入学式の日に"みはら"の前にいた"ますむら"君が『今日、これから遊ぼうよ!』って声をかけてきたから。入学式が終わったあと、一度家に帰り、それぞれの母親に手を引かれて小学校に再集合しました(笑)。それからも、例えば川で遊んでいる時に『もっといっぱいカエルを捕まえるにはどうする?』、『じゃあ川の流れを堰き止めて小さな池を作って、カエルが来るようしてみよう!』みたいな感じでずっとアイデアを出し合いながら、一緒に成長してきて。お互い大人になり、社会に出るようになって、さらに大きな場所で未来について、そして周りの人や世の中を幸せにする現実の作り方について、一緒に考えているという感じですね。友情が長続きしている理由ですか? 私の性格がいいから......というのは、もちろん冗談です(笑)。弊社の経営理念が『四方善(しほうよし)』という言葉なんです。これは『かかわるすべての人と、しあわせに。』という意味で、増村さんと本当にそうだよね、と共有できる部分でもありまして。日ごろから2人でよく話していることでもあります。さらに彼の魅力は、私とは別のビジネス能力に長けているところ。私は創造・発想に、彼は数字の部分に自己表現を見出すタイプの経営者ですので、大きなビジョンを共有しながら、お互いの表現欲求がぶつからないのも、共に未来を目指せる理由かもしれません」


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 三原さんにとって増村さんは「子供の頃からずっと、お互いが生きている世界を1から100に広げ合える存在」。そして一度信頼を置いた相手とはとことんつきあう、という三原さんの人柄は、例えば愛用のビジネスアイテムにも現れています。インタビュー中に「私が仕事をする上で欠かせないモノ」として見せて下さったのが、赤いペンとノート。社内でも「三原さんと言えば赤いペン」という認識があるのだとか。
「秘書にはいつも同じペンをストックしてもらっています。月に1~2本は新しいものに換えているので、年間で30本以上は使い倒しているんじゃないでしょうか。不思議なことになぜかこのペンの、赤い色が、アウトプットをする時に一番しっくりくるんですよね。私個人の思いつきはもちろん、ブレストの場でも、アイデアをどんどん書き出していくのは、やっぱりこのペンの赤い色が一番なんです。意見やこの先に実現したいことを、赤ペンでどんどん書き出していっています」


「謙虚な左目と自信の右目で生きている」


 ウェブのインタビューでも放送でも、三原さんから伝わってくるのは、未来に大きな比重を置いている、という点です。
「増村さん以外の友達とご飯を食べに行くときも、僕、ほとんど未来の話しかしないんですよ。これは年齢を重ねるほど実感しているのですが、人間、年を取る毎に過去の話ばっかりしたがるようになるんですよね。あの時どうだった。こうだったって。でもそれって......。同じ映画を繰り返し見ているみたいで、つまらないじゃないですか! 過去は変わらないけれども、未来は、現在の"気づき"次第で変えられる。私自身、インテリジェンス時代から今日まで、"気づき"からくる変化の連続で生きています。例えば前職時代の自分が1だとしたら、今は100ぐらい、多くのことに気づき、変わっているのではないでしょうか。そして10年後に今の自分を振り返っても、また1だと思うでしょうね。人づきあいでもビジネスでも、"謙虚な左目と自信の右目で生きている"というのが、私の信念。人は、謙虚な気づきと前向きな変化を繰り返すことで進んでいきますし、そのことで事業も、その先にある社会全体も良くなると考えています。だから私はいつでも未来を現実へと創ることを考えて、未来に向かって話をし続けていたいですね」


三原さんが現実にしたい未来像とは? 本放送ではさらに三原さんが考えるビジネスや、拡大を続ける、ビースタイルの現状もご紹介しています。どうぞ放送をご覧ください!


【三原邦彦】
株式会社 ビースタイル 代表取締役会長
1970年生まれ。芝浦工業大学卒業。1996年に株式会社インテリジェンス入社。2000年に同社子会社ECテクノロジー(当時)代表取締役就任。2002年に株式会社 ビースタイル設立。代表取締役就任。しゅふJOBスタッフィング(現名称)事業を開始する。
https://www.bstylegroup.co.jp/

【番組概要】
番組名:「田村淳のBUSINESS BASIC」
放送局: BSジャパン BS7ch 全国無料放送
放送日時: 毎週日曜 夜11時放送
MC: 田村淳(ロンドンブーツ1号2号)
番組公式HP: http://www.bs-j.co.jp/official/business_basic/
公式Twitter: https://twitter.com/busi_basic

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