パラアイスホッケーゴールキーパーの座をめぐる男たちの熱き戦い:運命の日~ニッポンの挑戦者たち~

スポーツや芸術、ビジネスなど、様々な世界で新しいステージへ挑戦し続ける人たちがいる。
彼らは卓越した才能と努力で、自身の運命を切り開くことができるのか?
その"運命の日"までに密着取材した心が熱くなるドキュメンタリー「運命の日~ニッポンの挑戦者たち~」。ナビゲーターを小泉孝太郎が務める。


いよいよ始まった平昌オリンピック。
そして忘れてならないのは3月9日から開催される平昌パラリンピックだ。


今回の主人公は、パラアイスホッケー日本代表ゴールキーパー候補の2人。
守護神を目指す2人のアスリートに、カメラが密着した。


1人目は過去3度のパラリンピック経験を持つ福島忍、61歳。2010年のバンクーバーオリンピックでは銀メダルを獲得した、大ベテランだ。8年前のパラリンピック出場後、日本パラアイスホッケー協会より再び召集を受け、日本代表チームの練習に参加している。


"氷上の格闘技"と言われるパラアイスホッケーだが、経験に裏打ちされた確かな技術でゴールを守る。
しかし平昌大会出場選考を兼ねた国際試合直前、古傷の右ひじ痛が再発。果たして4度目のパラリンピック出場はなるのか?


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そしてもう1人の守護神候補は、パラアイスホッケーを始めて8年。国際試合の経験不足を猛特訓で補う、望月和哉、36歳だ。福島との不思議な縁でパラアイスホッケーに導かれた望月は、どうしても自身がパラリンピックで活躍する姿を見せたい人がいた。それは、3歳の一人息子・怜君。そのためにはどこへでも出かけて行き、練習を厭わない。望月の初パラリンピック出場は叶うのか?


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さらに日本代表候補には、もう1人欠かせない人物がいる。ディフェンダーの上原大祐、36歳だ。世界トップレベルのドリブル技術と巧みなパスワークで予選突破に貢献してきた。明るいムードメーカーの上原だが、彼にも平昌大会を目指す理由があった。


「障がいを持った人がするから感動するのではなく、勝ったことによってムーブメントを起こしたり、勝ったことにより評価される時代が来ることが、パラリンピックの価値が認められたことになる」と話す上原。それが、あくまでも勝ちにこだわる理由だ。


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普段は各地の学校や企業を回り、パラアイスホッケーの普及やスポーツを楽しむことの素晴らしさを伝える活動もしている。


生まれつき歩くことのできなかった上原は昔から活発な子で、積極的に学校行事にも参加していた。
2002年のソルトレイク大会に向けて地元長野の「エムウェーブ」で練習していた先輩たちに誘われ、パラアイスホッケーと出会う。これこそ、「自分が活躍できるスポーツだ!」と直感した上原は、パラアイスホッケーにのめり込んでいく。


2010年のバンクーバー大会では、日本に銀メダルをもたらす大切なゴールを決めた。その後上原は、2012年、アメリカでパラアイスホッケーの留学を果たす。そしてそこで、人生の転機となるある光景を目にした。


それは、障がいを持った小さな子どもたちがスポーツをする姿...。「日本にもこの環境を作りたい!」と障がい者スポーツの普及活動に専念するため、2014年に一度現役を引退したのだ。


ところが、ある障がい者スポーツのイベント会場で、子どもに「上原さんが氷の上で活躍する姿が見たい」と声をかけられる。悩んだ末に上原は、2017年、再び現役復帰を決意した。


今回の「運命の日」の舞台は、1月8日に「ビッグハット」で行われた、平昌大会代表選考を兼ねた4か国対抗戦。戦う相手は世界ランク第3位の韓国、第4位のノルウェー、そして第6位のチェコ。日本は世界第7位なので、すべて格上相手との総当たり戦となる。


1戦目、ノルウェーとの試合でゴールキーパーに入ったのはベテラン福島。さらに、相手チームの選手との接触で上原も無念の負傷退場。


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第3ピリオドからゴールキーパーは福島から望月に交代。なんとしてもいいところを見せたい望月だが、更に1点を許してしまう。


続く第2試合、第3試合でも格上相手に苦戦を強いられた日本代表チーム。


全試合終了後、緊張の中、ついに代表入りメンバーが発表されることに! ポジションごとにメンバーが発表されていき、見事"正ゴールキーパー"のポジションを射止めたのは、古傷に苦しみながらも何にも代えがたい試合経験を持つ福島だった! そしていざという時、福島に代わって日本ゴールを守るのは望月となった。


オリンピック後に開催されるパラリンピック。是非一人でも多くの人に応援してもらい、日本のパラスポーツを広めるきっかけの一つになればと願う。がんばれ、ニッポン!


次週2月18日(日)のオンエアでは、「空師・熊倉純一(前編)」をお届け。身一つで地上20メートルの木に登り伐採する「空師」。江戸時代、空に一番近いところで仕事をすることから名づけられたと言われている。日本に数十人という空師の中でも、卓越した技術で一目置かれているのが熊倉純一だ。彼のもとに舞い込む依頼は、建物や文化財、公共物などのすぐそばにあり作業が困難な木の伐採。他の業者では請け負えない仕事でも、その技術で乗り越えてしまう。しかしその現場は、常に危険と隣り合わせ。 それでも熊倉が空師であり続ける理由とは...。


番組名:「運命の日~ニッポンの挑戦者たち」
BSジャパン
放送日時:毎週日曜 夜10時
ナビゲーター:小泉孝太郎
放送局:BSジャパン(BS 7ch)
番組ホームページ:http://www.bs-j.co.jp/official/unmeinohi