悪い男とエロい女が織り成す極上のエンターテインメント:命売ります

三島由紀夫原作『命売ります』がBSジャパンにてドラマ化が決定し2018年1月13日より放送されます。三島文学の中では数少ないエンターテインメント要素が多い作品ではないしょうか。しかしながら、コミカルな要素がある反面、生と死ついての深い考察、主人公の次第に変化する心理的な描写は見応え抜群です。


1968年に始まった小説『命売ります』は近年再度売れ行きが増しています。ついには今回のドラマで取り上げられることに。50年という時代を経て尚も受け入れられる本作品の魅力はどんなところになるのでしょう。


番組の森田プロデューサーは『男は悪く、女はエロく、極上のエンターテインメントを創りたい』と語ります。主人公山田羽仁男(やまだはにお)を演じるのは中村蒼さん、脇をがっちり固めるレギュラー陣にはYOUさん、田口浩正さん。そして各回にゲストが登場していきます。初回のゲストには橋本マナミさん。その旦那役に田中泯さん、愛人役に大杉漣さん。このテーマにこのキャスト、イメージピッタリで期待感が更に膨らみます。


~ストーリー~
自分の人生行く先を悟ってしまった男が始めたのは、"命を売ること"
"命を売る男"と"企みをもつ依頼人たち"との駆け引きは、毎回思わぬ展開へ......!!
「また、今回も死ねなかった・・・・」"死にたい"と思っていた男は、死の淵に立たされた瞬間、
"生きたい"という人間の持つ本能的欲求に、皮肉にも目覚めていくのです。「生」への執着心、渇望、「生きる」ということ―。命を軽んじていた男が、命の重さを突きつけられる、山あり谷ありジェットコースター展開!先の読めない究極の人間ドラマ!


読むBS編集部では膨らむ期待感を胸に現場に潜入してきました。都内某所のハウススタジオに到着するとさっそく橋本マナミさんが!

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なんだか自分の演技のチェックをしている様子。演技中の妖艶さなんとも言い表し難いくらい心を惹き付けられました。そんな橋本さんですがチェックの時はなんとも可愛らしい感じでギャップにやられました。


そしてしばらくすると・・・


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スタッフルームに気さくに訪れる大杉漣さん!(後ろ姿ですみません)
「なにここ?何やってんの?」と言った軽いノリでスタッフみんなに優しく声をかける大杉さん。今回ドラマでは橋本マナミさん演じる岸るり子の愛人役の裏社会で暗躍する李正道を演じられます。またこちらも悪い男の役柄とのギャップがなんとも。


折角の機会なのでお二人にお話を聞いてきました。


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----『命売ります』にどんな感想を持たれましたか?


「三島由紀夫さんは学生時代から読んでました。その中でもこの作品はこんなユーモアがあると言うか、軽い文体も書かれるんだと意外に思いました。でもとても読みやすい文章だなと思いましたね。


死にたいと行っても簡単には周りが死なせないぞ、というかそこからどう生きるかに至るまでの心の描写をしていてそれを通して改めて生と死ということをちゃんと考えさせてくれるなと思いながら読みました。」


----『命売ります』が時代を超えて読者に受け入れられるのはどうしてだと思われますか?


「命というものが重いテーマだけどそれが重いという描写でなく誰にでもある普遍的なテーマとして取り上げている作品だと思うし、それが三島さん独特な耽美的でありミステリアスな描写がなされていて、人物もそれぞれ個性がありあり得ない設定の中で、もしかしたらあるかもしれないと思わせる部分があったりそのリアリティの出し方とか巧妙だと思うし、そういう意味での面白さ何じゃないでしょうか。」


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----共演の橋本マナミさんはどんな印象ですか?


「一回で落ちそうになりました(笑)彼女の眼力というか。なるべくしてなったとしか言いようがないですが台本にないのに演技中(大杉さんが橋本さんの)ほっぺにチュウを付け加えさせていただいたことがすべてを物語っていると思います。」


----演じられている"李正道"はどんな印象ですか?


「わかり易く演じようと思ってないんですよ。わかりやすく演じようと流れるケースが多いと思うけど決して人間の造形の仕方っているのはそれだけじゃなくてわからない、わかりづらいってところに魅力を感じたりすることってあると思うんですよね。イマジネーションがちゃんと持てる人物だと思うので"李正道"はそれでいいと思うんです。」


自分は役者だから実のある話なんか何にも出来ないですよと笑いながら仰る大杉さんでしたがとても丁寧に実のある話をたくさん語っていただきました。


大杉さん自身李正道をわかっているわけではない、それを監督とも探りながら演じることが結果いい作品を生み出せるのではと言います。独特の大杉さんの哲学が垣間見れとても惹き付けられました。ドラマの見方もちょっと変わるかもしれません。


続いて橋本マナミさんにお話お伺いしました。


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----『命売ります』にどんな感想を持たれましたか?


「命の重さとか、すごい繊細に心情の描写とか描かれているしとても深い作品だなと感じています。演じるにあたって心の動きを見せる部分をとても大事にしています。そういう意味ではとても難しいですがやりがいを感じています。」


----山田羽仁男(はにお)をどう思いますか?


「私は出来ないですけど羽仁男のように人生うまく行き過ぎて人生に対して不満やつまらないなと思ってしまう人っているのかもしれないなと思うんです。私の周りにもいつ死んでも良いって言う人いるんでわかならくもないんですけど。。でもそこまで至るのにも色々あったのだと思うし恐らく死にたくても死ねない中で生に対して心が変化していくと思うんですけどその中でやはりとても考えさせられるなと思いました。」


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----すばりラブシーンで意識することは?


「今回るり子という役柄を考えた時に羽仁男に対して一番の愛を求めているという風に役作りをしているんですけど、旦那様や李正道は形しかつながってないけど羽仁男に対しては本当に気持ちを持っていかれているから一番嬉しいシーンではあるのかなと思って演じています。」


大杉さんの哲学のある悪い男、心の描写を大事にしている橋本さんのラブシーン、元々のストーリー力、ドラマの演出などなど面白みが凝縮されたドラマ『命売ります』は2018年気持ちを新たにお楽しみください。


【番組タイトル】連続ドラマJ 三島由紀夫「命売ります」
【放送局】 BSジャパン BS7ch<全国無料放送>
【放送日時】 2018年1月13日(土)スタート 毎週土曜夜9時
【出演】 中村蒼、前田旺志郎、田口浩正、YOU、田中泯
【原作】 三島由紀夫『命売ります』(ちくま文庫)
【脚本】 小山正太、大林利江子、加藤公平、神田優
【監督】 金澤友也、河原瑶(4話、6話)、石井満梨奈(5話)
【番組ホームページ】http://www.bs-j.co.jp/inochiurimasu/
【公式ツイッター】https://twitter.com/BS7ch_Inochi