BSジャパン開局10周年記念番組 谷村新司 ココロの巡礼 〜「昴」30年目の真実〜

2010年9月18日(日)夜8時

日本を代表する音楽家、谷村新司。 そしてその代表曲『昴』。 この曲が発表されたのは1980年。 『昴』が、この世に生まれて今年で30年目を迎えた。 先日行われた「上海世界博覧会開幕式」でも、アジア大陸代表として歌われた『昴』。 この曲について谷村自身、長年ある疑問を抱いていた。 「なぜ、『昴』は、たくさんの人たちに愛されたのか?」 「どうして、中国からアジアへと、言葉の通じない異国にまで届いたのか?」 「そして、自分は何のために『昴』を書いたのか?」 谷村は、今年で62歳。還暦を超え、一度人生を振り返る時期に立った。 『昴』の謎を探るため、そして自分自身を見つめ直すため、巡礼の旅に出た… 中国・時空を超える古都「西安」、母なる大河ガンジス・「インド」、 日本・神々の棲む「熊野」。 …まだ見ぬ『昴』の秘密を探ってゆく。

旅のスタートは、西安。ここには、谷村が近年シンパシーを寄せる「空海」が、密教の修行を行っていた場所「青龍寺」がある。
「青龍寺」の住職との話の中で、ある事実が…
西安は、12年前に谷村が一度訪れた場所。実は、以前訪れた時に、なぜか気になっていた場所があった。その場所は何なのか?住職に聞くと、そこは空海が、昔住んでいた場所だった。
空海との不思議 、そして自分が生まれた意味、『昴』の意味に思いをはせる谷村。

そして、中国を後にした谷村は、空海が、憧れ続けていたというインドへ。
谷村にとってインドは初めての地。そして、30年に渡り東南アジアを旅して歌を届けてきた谷村が、「最後までとっておいた地」なのだ。
「デリー」、タージ・マハールがある「アグラ」などを巡り、インドを体感する谷村。
列車の移動で窓から外を眺めると、線路際で日常の排泄をする大量の人々が…
あまりに日本や自分の価値観と異なるインド。
谷村は「人の幸せのカタチってなんだろう・・・」と考え始める。
そして向かったのが、インドの聖地、ガンジス川の上流。
ヒマラヤ山脈から流れ出たばかりの清らかな水を求め、人々が沐浴にやって来るという大巡礼地「ハリドワール」。さらに奥深くの山里にある聖なる修行地、「リシュケシュ」へ。
そこには、敬虔に祈りをささげる、ヒンドゥー教の人々が…。
国や文化を超えて、「何かに祈ること」を体感し、自分の原点を見つめ直した谷村。
そこで谷村が、気づいたこととは・・・?

長時間のバス移動、3段ベッドの寝台列車での移動、慣れない食事、異常な暑さなどで、谷村は途中、熱で倒れてしまう。そこで、谷村は同じ夢を見続けた。
それは「母の夢」。長年見たことがなかった母の夢を見て、改めて気持ちが幼少時代に戻る。
そして『昴』の詩が、断片的に頭を渦巻いた…

目を閉じて何も見えず…荒野に向かう道より…
青白き頬のままで…夢を追い続けるなり…

果たして、谷村はインドでどのような『昴』の意味を見つけたのか?

夏の終り、「熊野速玉大社」本殿前で奉納ライブを催す。
中国・インドの聖地を巡り日本に戻ってきた谷村は、日本の聖地・熊野で、長かった「ココロの巡礼」の旅での万感の想いを込め、静かに『昴』を歌う。