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ホンモノ物語 上質なモノに秘められた歴史やこだわりのエピソードを紐解く

2014.11.27

印傳屋

鹿の革に模様を施した甲州印伝。今宵は、煙で革に色をつける「燻(ふすべ)」という秘伝の技法に迫ります。世界でも稀な煙で色を着色する技法。日本でもこの技法を受け継いでいるのは、甲府だけです。秘伝の製法によって生み出された甲州印伝を手にしてみてはいかがですか?

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山梨県甲府に店を構える印傳屋。創業は1582年、「甲州印伝」発祥の店です。

印伝とは、鹿の革に様々な技法で装飾を施した革製品です。印度伝来の装飾革が、もとになったことから、印伝と名付けられたといわれています。

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江戸時代、印伝は、日本の多くの地域で作られていました。しかし今もこの技法を受け継いでいるのは、甲府だけです。その理由を、代表の上原さんに聞きました。

「鹿革が地元で沢山採れた。漆もいいものが沢山採れたんですね。主原料である二つが地元で調達出来た。それがまず一点と、山梨県は盆地でして外からの影響を良くも悪くも受けにくい。そういった部分があって、甲州印伝が残っていると、私は個人的には感じております」

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甲州印伝には、革に模様を施す技法がいくつかあります。中でも最高級品だけに用いられるのが「燻(ふすべ)」という技法です。

『煙で色をつける。』世界でも類を見ないこの技法は古くから、限られた職人だけが、習得してきました。

かつて、門外不出だった「燻」の技法。中でも、最も難しいのが格子柄を作る工程です。回転する機械に白い鹿革を固定し、糸を張り付け、藁を燃やした煙を鹿革に当てます。糸で覆われた部分は白く残り、糸のない部分だけが、煙によって着色されるのです。

この間、職人は、一瞬たりとも煙から目を離しません。煙の動きを見極める。煙の動きは、人の力では完全には調整できません。職人は、色ムラができないように、機械を動かしたり、回転速度を調節して、革全体に、煙が均等に当たるようにします。

こうして縞模様が出来ます。次に、この縞模様に交差するように糸を張ります。同じように、二度目の燻をして、糸を外すと、格子柄になります。

二度目の燻で重要になるのが、色の調整です。職人は、何度も機械を煙から遠ざけ、色のチェックを行います。一度目につけた薄い茶色と、二度目につける色が、同じ濃さになるように、見極めているのです。

世界でも稀な煙で着色する技法。江戸時代からこの地に、今も息づいています。

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