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「eco×eco」(えこ・ばい・えこ)毎月1回 土曜日夜10:00〜10:55放送

テーマ「木」 1月16日(土)放送

日本は国土の約7割も森林が占めており、率にして世界で第2位という森林大国。しかし、東京湾にある木材埠頭に行ってみると大型船から大量の木材が積み下ろされていた。いまや日本で使われている木材の8割は輸入品だ。なぜ、森林が豊富にある日本がそんな状況なのか。そこには日本の森林が荒廃しているという現実があった。しかし、それをビジネスチャンスとして立ち向かう男たちがいた!

京都府日吉町。ここに日本の林業を変える男がいた。日吉町森林組合の参事を務める湯浅勲さん。日本の山の所有者の多くは輸入材に太刀打ちが出来ず、山を管理出来ずに放置し荒廃させている。今、森林の多くは木が密集し日が差し込まずやせ細った弱い木ばかり。したがって余分な木を伐採する「間伐」を行う事が急務になっている。そこで湯浅さんが考えたのは「森林プラン」だ。山の所有者に対して、補助金や間伐材と呼ばれる間伐した木の売り上げから、荒れている森林の写真と森林の整備費を差し引いた“返却金”を明記したもの。この「森林プラン」を提示する事で、日吉町ではほとんどの所有者から森林整備を請け負うことができた。作業の効率化も徹底している。ハーベスタと呼ばれる高性能の機械の導入だ。これは一台で伐採、枝切り、積み込みを可能にしたもの。さらに湯浅さんがこだわったのは作業道の整備。これにより多くの間伐材の運搬を可能にし、直接木材チップ工場に運ぶことでコスト削減にもなった。もうひとつ、他の森林組合と違うところは若い職員が多い事。湯浅さんは人材育成にも力を入れ、生き生きとした職場環境を構築させているのだ。林野庁からモデル組合に指定されている日吉町森林組合。日本の林業に明るい未来が見えた。

文具メーカーの老舗、コクヨがあるエコ商品に力を入れている。それは、間伐材を使用したオフィス家具だ。間伐材と言えば細く曲がったものが多く、今までは家具に向かない木材として扱われていた。しかしコクヨは最新技術によってオフィスでも使用できる家具の製造を可能にしたのだ。その仕掛人はコクヨファニチャーの甲賀廣代さんだ。甲賀さんが向かったのは高知県の四万十町。ここにコクヨのオフィス家具を製造する大正町森林組合の集成材工場がある。集成材とは小さい木材を接着剤で継ぎ合わせて作られたもの。間伐材を高度な乾燥技術と接着により、普通の無垢材より約1.7倍もの強度にしたのだ。試作品が作られ甲賀さんたちの入念なチェックが行われた。間伐材オフィス家具の本格展開が始まろうとしている。もう、“いらない木”とは言わせない。甲賀さんの夢は始まったばかりだ。

田舎に今も残る古民家も興味深いビジネスを生み出していた。古民家に使われている100年近く前の太く大きな梁や柱などは、現在では貴重な存在。実は、長い時間をかけて自然乾燥された古材は、新しい木材より強度がある。さらに、長い年月を経た風合いも付加価値を高めている。解体される古民家から値打ちモノの古材を取り出し、お洒落なバーや新築住宅の梁や柱に再利用させるというビジネスを展開している男がいる。愛媛県にあるヴィンテージアイモクの井上幸一社長だ。古材を鑑定出来る「古民家鑑定士」を育て、「古材倉庫」という名で、材木の流通をフランチャイズ化。全国に106店舗を展開している。資源の有効活用として環境負荷の低減にもつながる古材ビジネス。木を使う事がエコにつながる。木を巡るエコビジネスは日本の技術によって大きな可能性を持っているのだ。

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