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アジアの風

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【第52回】2013年3月30日放送

会川精司さん
会川アジアビジネス研究所 会川精司さん (株)会川アジアビジネス研究所代表取締役。元ホーチミン日本商工会会長。1972年日商岩井株式会社(現双日株式会社)入社以来、ベトナムビジネスに永く従事、現在は第一人者としてベトナム進出日系企業のコンサルティングにあたる。2005年2月ホーチミン市人民委員会より、民間人初の「ホーチミン市勲章」を受賞。著書(「ベトナム進出完全ガイド」及び同著「改訂版」など)、講演・研修・企業相談等多数

今回は、現地コンサルタントに聞く!アジア展開成功の秘密ベトナム編です。
ベトナムからお越し頂いたのは会川精司さん。ホーチミンを拠点に200社に及ぶ日本企業を支援してきましたビジネスコンサルタントです。
会川さんにまず伺ったのは、「ベトナム展開の市場の可能性」。生産拠点、加工輸出としてベトナムは一番の特徴であり、今後の楽しみな所だと会川さんは言います。さらに、ベトナムの方々はかなり勉強好きで、手先が器用なため、ものづくりをこれを非常に得意とし、自分で考えて一つの製品を自分で作ってしまうという能力があるとのこと。
ものづくりの力が評価され、ベトナム展開する日系企業の半数近くが製造業、ビジネスチャンスを掴み、急成長している中小企業がいくつもあるんです。その中でもベトナム南部・ホーチミンの港に面するタントン輸出加工区にいち早く工場を作り、大きな成功を収めている新潟の中小企業があります。17年前、当時の円高相場に機器を感じ、ベトナム展開を決断した株式会社東和製作所、渡邉豊さん。東和製作所はボビンケースを製造している会社で、ベトナムに展開する以前から、ボビンケースの世界トップシェアを獲得してきました。700種類ほどあるボビンケースは、ミシンごとに対応して多くの種類を製造しなければならないのです。ボビンケース自体も部品が多岐にわたるため、機械だけには頼れないため、人の手による作業が必要となるのです。そこで活躍しているのが勤勉で器用なベトナムの女性たち。渡邉社長が現地展開を決断した理由の一つが彼女たちの能力の高さでした。この工場では実にスタッフの7割以上が女性で、全工程で女性たちが活躍しています。そんな女性たちの優れた加工技術をいかし、新たに手掛けることになった製品があります。それが、航空機や自転車などに使われる精密部品です。こうした事業の多角化によって売上げは右肩上がり!当初30人でスタートした従業員も現在1000人以上になりました。
渡邉社長は、スタッフの事を把握し、人間関係をしっかり築くことで、離職率をできるだけ減らし、それが高度な技術の蓄積につながっているのです!

次に会川さんにお聞きしたのは・・・「いま注目の狙い目分野」。
会川さんは、いま注目なのはIT分野だといいます。通信インフラのコストを周辺国と比較するとネットの初期契約料は高いものの、月額料金は低コスト。展開するIT企業にとって大きなメリットなのです。そのため、コストの低い通信インフラと破格の優遇税制を背景にホーチミンには既に30社以上の日系IT企業が展開しています。その中でも急成長を続けるITベンチャーがあります。インディビジュアルシステムズ株式会社。高度なIT教育が進み、優秀な技術者たちが育つベトナムで日本企業向けのソフトウェア開発を行っています。ベトナムで作ることで、高い品質と低コストを実現しているんです。社員が150人の9割以上がベトナム人。平均年齢は26歳で、大学のIT科を卒業した優秀なプログラマーたちが集まっています。さらに、全員が日本語を話せるといいます。実はこれは企業努力の成果、技術スタッフの日本語力を高めるため、語学教室を開いているのです。入社したプログラマーたちに日本語を習得させることで、多くの仕事を受注することができたと社長、浅井さんは言います。

最後に会川さんにベトナム展開を考える中小企業に向けたアドバイスを伺いました。
「ベトナムの歴史というのはですね。苦労しながらずっと対外的に交流してきてるんですけど、面白いのはどこの国にもですね、負けてないんですね。フランスにしろ、アメリカにしろ追い返しているという歴史を持っています。そういう国に対してですね。ベトナムというのが非常に親日的な国であるということで、経営者はそうするとすごく、安心して対応が出来ると思うんですけど、ただその過去の歴史を見るとですね。やはりしっかりとですね、勉強してかつ戦略を作りながらですね、ベトナムの行政、および従業員とですね取り組んでいかなければいけないというのが非常に重要なポイントだと思います。」

今後のベトナムに目が離せません!